第145章

最近の生活で彼は幸福の味を知り、一度手に入れた幸せを二度と手放したくないと思うようになった。

もちろん、この心配は胸の内にしまっておくしかなく、誰にも打ち明けることはできなかった。

すぐに店員が準備した契約書を持ってきて、前田南は今回は躊躇わず、すぐに自分の名前を書き入れた。

望月琛はカードで支払いを済ませた。

続いて店員は前田南を奥の部屋に案内し、詳細な採寸を行った。

「前田さん、ウェディングドレスが完成しましたら海外から店舗に配送されます。その際にご試着のご連絡を差し上げますので、もし合わない部分があれば工場に戻して修正いたします」

「それって、すごく遅れたりしないですか?」...

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